男性の「好き」には種類がある考察。~序章2:終わりが始まりってきいたことあります~

f:id:mogienogi:20170823180041j:plain

 

 

前回、アメリカ人男性と初チューをしたっていう

あまあまヌテラなところまで書きました。

 

mogienogi.hatenablog.com

 

前回とはうってかわって

今日はきっついパート書きます。

ジョジョの5部でいうなら

ナランチャが死ぬあたり。

非常に暗く悲しいところです。

 

 

 

 

 

 

 

さあ、チューもして、その数日後に

不可能だと言われ続けた青函トンネルの貫通式

粛々と行われ、

わたしたちは非常にいい感じでした。

 

毎日おはようからおやすみまでメールのやりとりをして、

週に1~2回のペースで会って、

お互いが忙しくて会えないときも

「I'm thinking of you」

とか

「I'm always caring about you」

と、

寂しい気持ちと相手を愛しく思う気持ちを伝え合っていました。

 

 

 

 

だからね、わたしは、当然わたしたち、

 

 

 

 

付き合ってると思ってたの。

 

 

 

 

 

 

ある晩。

コトを済ませたわたしたちは

ベッドの中でふわふわと

たわいもない話をしていました。

そこでわたしが、何かの拍子に、彼に

「You are my boy friend」

といったんですね。

なんの意図もなく。

 

そうしたらね、彼はちょっと気まずそうに

 

 

 

「No. We're not a couple」

 

「僕たちは付き合ってないよ」

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

えーーーーーーー?

 

 

 

 

 

 

 

 

もうね、当時のわたし大混乱。

え?わたしのこと好きなんだよね?

 

 

「うん。」

 

 

でも付き合ってないの?

 

 

「うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

えーーーーーーーー?

 

 

 

 

 

 

 

 

この「うん。」しか言わないクソbotから距離をとろうと

ベッドからずり落ちそうになっているわたしに

彼はこう説明しました。

 

 

 

 

僕たちの関係は自由なものだと思ってるんだ。

もし君がもっと良い人を見つけたら、

それはそれでいい。

もしかしたら僕が、他の人を見つけるかもしれない。

今は積極的に探そうとは思ってないけどね。

それまで、一緒にいたいと思ってる。

 

 

 

 

 

いや・・・。

それってつまり、ふつーに

 

セフレじゃん。

 

そう思ったんですけどね、

もうわたし、好きになっちゃってたんです。

 

 

女子ってさ、体をゆるすと

なんか心もゆるしちゃって、

最初は軽い気持ちで返事したはずだったのに、

気が付いたらこっちの方が気持ちが大きくなっちゃってたり

そういうことありません?ありますよね?

 

 

だからね、すぐに

さよなら

って言えなかったんです。

 

 

 

 

 

 

その日はとぼとぼと帰って

帰る道々、ぐるぐると考えました。

 

 

 

 

 

確かにこれまで、

はっきりと付き合ってるって言葉にしたことはなかった。

でも好きだっていってくれてたから、

関係を疑問にも思わなかった。

それに、今は他の人を探していないってことは

わたしでもいいってことじゃないの?

でもダメってどうゆうこと?

どっちかが良い人を見つけるまでって

わたしは彼が好きなのに?

それって悲しい終わりしか待ってないじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

つい数時間前とは全然違ってみえる帰り道の中

いつも私を気にしてくれていた彼について考えて

僕たちは付き合ってないと言った彼について考えて

二人の関係について考えて

くそ泣きました。

 

 

 

 

 

 

それから数日

彼からの連絡も無視してみてたんですけど

彼はいつもと変わらない調子で言うんですね。

「今日は良い天気だね」

「料理してるよ」

「君がここにいたらもっと楽しいのに」

「I'm thinking of you」

 

 

 

だからね、

まあ、もう少し続けてみようかなって。

彼の気持ちも変わるかもしれないって。

 

 

 

今思うと、ここで終わるべきだったんですけど。

そこは惚れた弱み。

そして恋愛経験値がゼロだったわたしには

何もわからなかったんです。

やめられなかった。

終わりにできなかった。

失いたくなかった。

だから、

まだ大丈夫と自分に言い聞かせた。

 

 

 

 

 

数週間ぶりに会ったとき

彼はぎゅうぎゅうと私を抱きしめて

「Missed you so much」

と言いました。

わたしは、うまく返事ができませんでした。

 

 

 

それからわたしたちは

それまでみたいに一緒に過ごすようになりました。

 

 

 

そこでね、

わたしにとって不可解だったのは

セフレにしては

他のことをしすぎていたこと。

 

 

というのは、

もちろん床を共にもするんですけど

ただご飯だけする日とかもあるし、

わたしの夕方からの用事までの短い時間を一緒にDVD見て過ごすとか、

なんか普通のデートっぽいこともするんですね。

「今日セックスできないよ」

って言っても

「もちろん、できなくてもいいよ。会おうよ。」

とか言うんですね。

 

 

メールも毎日してたし

電話もするし

彼が友達と出てたライブイベントにも呼んでくれて

見に行ったわたしをみんなの前でハグもする。

 

忙しいときは

「僕が君のこといつも気にしてるって、忘れないでね」

と連絡をくれる。

 

 

だからわたしは

なんか、セフレとは違うなと。

あぁ、この関係は

名前はないけど、

お互いを大事にし合えているし

付き合っているのと変わらないなって

そう思ってたんですね。

欧米では「付き合おう」とか言葉にせず

あいまいなまま関係が始まるってきいたことあるし、

文化の違いかな、ぐらいに。

 

 

 

 

 

 

でも、違った。

 

 

 

 

 

いつも彼は、忙しくても1日に1度はメールをくれていたんですが

その時は3日ほど返事がなかったんです。

あまり気にしてもいなかったんですが、

受信ボックスに3日ぶりに彼の名前を見つけたときは

やっぱり嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

「ちょっと距離をおきたい。」

 

 

 

 

 

 

なんか、よく見るフレーズすぎて

これが別れ話だって、わたしにもすぐわかった。

 

 

 

「なんで?」

 

 

「君にはもっといい人がいると思うんだ。」

 

 

 

いやいや。

決まり文句の宝石箱ですか?

「好きな人できた?正直に言って。」

 

 

 

 

「実は、ずっと親友だった女の子から告白されて、

付き合ってみようかなと思ってる。」

 

 

 

 

 

それは

以前から仲が良いと話で聞いていた

ケニヤ人の女の子のことでした。

 あのライブで

歌を歌っていた女の子。

 

 

 

 

 

わたしたちの間に

付き合うとか、彼氏彼女とか

そういう契約は一切なく

どちらかに良い人が現れるまでという

約束があった。

だからわたしは

だまってうなずくしかなかったんですね。

 

 

 

 

 

突然やってきた終わりは

心のどこかでわかっていたはずだったんだけど

でもやっぱり全然わかっていなくて

大事なものが急にどこかにいっちゃったみたいで

悲しくて悲しくて

くそ泣きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、こうしてわたしの開国物語は

ひとまず終了したかのように思われたのですが。

 

 

じつはその後も彼は3年ほど、

時々思い出したように連絡をしてきて

わたしをますます混乱させるんですね。

 

 

 

 なんなら彼とケニヤ人の彼女と、彼らの友人カップルとわたしで

映画見に行ったりもしました。

その会にわたしを誘う彼の心理まじ。

そしてネタ作りと思って行ったわたしまじ。

カップルにサンドイッチされて映画とか

なんかの修行かなって思った。

既婚者ばっかりのディナーに一人で参加して

どうして30代の未婚女性が増えているのかきかれて

「体にウロコが生えてるからかな」

ってかましたブリジットジョーンズのことを思い出しました。

彼女みたいに強くなりたい。

 

 

 

 

 

話を戻しまして。

わたしたちの関係が終わってからそんなこんなで、

長い時間わたしは

悲しさと困惑にさいなまれることとなったんですね。

 

 

だってね、彼はわたしのことを好きっていったし、

ちゃんと大事にしてくれていたのも感じていた。

でも彼は、わたしを彼女じゃないっていったし、

実際他の女の子と正式に”付き合った”。

彼の言葉とか行動は全部ウソだったの?

結局ただのセフレだったの?

なんなの?死ぬの?

 

 

わたしに見えていた彼、を疑う気持ちと

思い出がウソだったのかもしれない、という悲しみと

ツインタワーがわたしにのしかかってきて

なかなか心が自由になれない日々が続きました。

 

 

 

ウソつき男!サイテー!

って大嫌いになる日もあれば、

 

やっぱり彼は良い人だった、疑う必要はない。

って大好きを捨てきれない日もある。

 

 

 

いろんな気持ちをいったりきたり。

 

 

 

 

まあでもね、

悲しみは徐々にうすれ、

他の男性とお付き合いしたりも

すこーーーししましたよ。

ほんとスズメの涙程度ね。

でも、

彼に対する解せなさは変わらず

わたしの中に残っていました。

 

 

 

 

 

 

でも、時が経つにつれて、なんとなく

ちょっとわかってきた気がします。

 

 

 

 

 

当時のわたしの思考には

「彼女」か「セフレ」しかなかった。

 

 

好きだったら「彼女」だし、

そうじゃなきゃただ体だけの関係の「セフレ」だし。

 

 

だから、

好きって言ってくれてるのに、「彼女」になれなかったのが

不可解だったし、

「セフレ」にしては、セックスだけの関係じゃないのも

解せなかった。

 

 

そのわからなさから、

好き、という言葉がウソだったのか

行動がウソだったのか

全部ウソだったのか、と

 

大好きだった彼を疑い

それがつらい、

やっぱり信じたい。

こんな感じで

思い出を信じたり疑ったり。

 

 

 

 

 

 

でも、今思うと、

それは違うのかもしれない、と思うのです。

 

 

 

 

たぶん、彼は正直に

わたしとありたい関係の形を

説明してくれていた。

 

 

でも、わたしにはそれが理解できなかった。

それは知識とか経験のなさのせいだったかもしれないし、

自分を中心に考えすぎていたせいかもしれないし、

文化の違いかもしれないし、

好きっていう気持ちで、見えなくなっていたせいかもしれないし。

 

 

 

 

 

 

きっとね、わたしがずっと困惑していたのは、

 

 

・多くの男性にとって

セックスはコンテンツであること。

・男性の中には

いろんな種類の「好き」が存在すること。

 

 

これを知らなかったからだろうなと思います。

今もね、完全に理解して

その理解のもと行動できるかっていったら

そうでもないんだけど、

当時のわたしは

考えもいたらなかったし、

全然理解できなかったこと。

 

 

これが、わたしが書きたいことです。

思い出話長く書きすぎて

ぼやけておりましたが。

少し、学びを得たのです。

 

 

さあ、ようやく、長かった序章が終わり、

わたしの考察が始まります。