プレゼントにあまりに気持ちがこもっていたもんだから、ほんと驚きました

 

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ごぶさたしております。

クリスマスシーズン、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

クリスマス、それはプレゼントの時期ですね。

みなさまも、大切な方へのプレゼントなどで

頭を悩ませている時期かと思います。

プレゼントに気持ちを込めて、

日ごろの感謝や大好きな気持ちを伝えたい、

そう思いますよね。

 

 

 

先日わたしも

とっても気持ちの伝わるプレゼントをもらったので

その経験をみなさまにお伝えできたらと思っています。

 

 

 

 

1年ほど関係の続いている男性がいます。実は。

ヨーロッパのとある国から来ている男性です。

 

 

 

彼とは、ほぼ毎週末会って、ご飯を食べたり、映画を見たり、

楽しい時間をともにする関係です。

もちろんすることもします。

むしろそれがメインみたいなところあります。

でも、毎日のメールのやりとりがあって、

それは俺通信ではなくて、

今日は何したの?どんな一週間だった?

とわたしを気にかけてくれるものです。

わたしの話したこととか、好きなもの嫌いなものを覚えていて

コーヒー少なめミルク多めのコーヒーをいれてくれる。

おいしい料理を作ってくれるし、

デザートにアイスクリームも用意をしておいてくれる。

わたしの好きなチョコレート味。

新しい服を着ていけば褒めてくれるし

足のネイルを変えたのにもすぐに気が付いてくれる。

女性の日(というものがベトナムには存在する)には

女性詩人が書いた詩を送ってくれる。

誕生日には、宛名部分にわたしの名前を漢字で書いた

バースデーカードをくれる。

彼の友人がヨーロッパから遊びに来たときには

一緒に遊びに連れて行ってくれた。

ビリヤード、ボーリング、バー。

「置きたければ、うちに君のカップを置いていいよ」と言ってくれるし

歯ブラシも置かせてくれている。

 

 

 

クリスマスの時期は、毎年帰国をする彼。

去年は、帰国をする前に、

クマのぬいぐるみをくれた。

彼が、友人の子供用に、と準備していたクマのぬいぐるみを

わたしが、かわいい!と言ったのを覚えていてくれた。

慣れないカタカナとひらがなで

「メリー・クリスマス、そして、あけましておめでとう!」

と書かれたクリスマスカードと一緒に。

 

 

 

そんな彼に、去年、わたしがあげたクリスマスプレゼントはというと、

紅ショウガ。

 

 

 

彼に会う直前に、あ、やべ、クリスマスプレゼントとか

準備が皆無や!

と思い出して、ありあわせのクリスマスっぽいカードを

かばんにぶち込み、

待ち合わせ場所への道中ジャパニーズショップにかけこみ、

棚を物色、

そういえばガリが好きって言ってた!

と思いついたものの、ガリがなかったので、

じゃあこれで、

と買った紅ショウガです。

まだ関係が始まって間もないころだったので

しょうがない部分もありますよね、てへ。

 

 

彼がトイレに行っている間にカードをざっと書き

ショップのビニール袋から紅ショウガをガサガサと出し

メリー・クリスマス

と言うと、

彼は大変喜んでくれました。

 

 

彼の帰国後、メッセージで写真が送られてきました。

暖炉の上に、家族それぞれが、もらったクリスマスカードを飾っているようで

いくつかのカードの中に、わたしのカードも並んでいました。

 

 

 

好きとか、彼女とか、そういう確かな言葉はなかったから、

わたしはもちろん、これまでの苦い経験からよく知っている通り、

大事にされている感じはするけど、

これは「本命」と思われているわけじゃないと

自分に言い聞かせていました。

本命じゃない本命じゃない本命じゃない

カジュアルカジュアルカジュアル

 

 

 

 

でも、やっぱり彼は優しくて、気にしてくれているのも感じたし

どこかでわたしは満たされた気持ちでおりました。

 

 

 

 

その彼が、先日、クリスマスプレゼントをくれたんですね。

 

 

 

 

ちなみに、今年わたしは、日ごろの感謝も込めて

彼にきちんとプレゼントを用意しました。

先日旅行で行ったマレーシアのユニクロで買ったヒートテック

ベトナムにはまだユニクロがございません。)

クリスマス時期、彼の国はとても寒くなるし、

彼は科学とかそういうものが好きだから、

きちんと科学に裏付けられて温かい(前ユニクロでバイトしてました)

ヒートテックのようなものは、

喜んでくれるのではないかと思ったからです。

 

 

 

その話をしながらヒートテックを手渡すと、

彼は嬉しそうにさっそくパッケージを開けて着替え、

「ぴったりだ。ありがとう。」

と笑いました。

 

 

 

そんな彼からの、今年のプレゼントがなんだったか、というと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼニガメのぬいぐるみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そうですね。

読者の皆様は、

え?どゆこと?

ときょとんとされているかもしれません。

 

 

 

 

ぬいぐるみもらえたからよかったじゃん。

とか

ゼニガメ?なんで今更?

とか

ポケモンに何か意味あるの?

とか思っている方もいるかもしれませんね。

そうですね。そのどれも、納得ができます。

 

 

 

 

 

 

 

しかしそれは、わたしから見ると、完全に

わたしの敗北の象徴でした。

 

 

 

 

 

 

袋から取り出したふわふわしたものが、

ゼニガメであると分かった時、

わたしはもちろん

「かわいい!!!」

と言って

少し凛々しい顔をしたその水色のぬいぐるみを

大切に抱きしめました。

彼は、それを見て嬉しそうに、

ゼニガメの赤い目を指さしながら

「この赤い目が、僕みたいでしょ」

と笑いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、”眠そうにしている時の僕みたいでしょ”

という意味だったみたいですが、

正直わたしの気持ちは

「知るかボケ」

でした。

 

 

 

 

 

 

 

わたしは今回のプレゼントにより、二つの敗北をつきつけられました。

プレゼントがゼニガメのぬいぐるみであった事実が

なぜ敗北を意味するのか。

 

 

 

1つは、彼の中でわたしの存在が降格しているという点。

 

去年は、先ほど書いたエピソードありきの、クマのぬいぐるみプレゼントだった。

わたしがかわいいと言っていたから、

きっとクマのぬいぐるみをあげたら喜ぶだろうと

彼はわたしのことを考えてプレゼントを選んだ。

それは、わたしは彼にとって、

もちろんカジュアルな存在ではあっても

「好き」要素が強かったことを表していると思う。

 

それに引き替え、今年のゼニガメは、

かわいいと言った覚えもなければ、彼とポケモンの話をした記憶もない。

わたしと彼との間に、ゼニガメの思い出はゼロだ。

ノーエピソードのゼニガメを選んだ。

しかし、だ。例えば

ゼニガメはかわいいだけでなく、成長するとパワーを持つ。君も、仕事は大変だと思うけど、強い女性になってほしい」

など彼なりに意味づけをしての選択だったとしたら、

まだドローに持ち込める可能性はあった。

・・・先ほどのくだりを思い出して、もう一度読み直してみてほしい。

 

 

ゼニガメの赤い目を指さしながら

「この赤い目が、僕みたいでしょ」

と笑いました。

 

 

ご覧ください、この「いま思いつきました」感満載の

後付けの理由!

何も考えずに、ゼニガメを選んだのでしょう。

または、誰かにもらったものを転用した、

という可能性もありますね。

 

 

 というか普通に考えて、オーバー30の働く女に

ゼニガメのぬいぐるみをプレゼントするとかどうかしてる。

 これが「本命」の彼女であれば、彼はこんな愚行には及ばなかっただろう。

アクセサリーとか、もっと気の利いたものを、時間をかけて選ぶはずだ。

理由もない、安あがりなゼニガメのぬいぐるみをプレゼントするなんて

ガッカリされるどころか、振られかねない。

そんな想像はたやすいはず。

気持ちがないというのがみえみえだ。

むしろあげない方が得策レベル。

 

 

いや、そんなことはどうだっていい。問題はそこにはない。

もちろんわたしは、最初から「本命」だなんて、さらさら思っていない。

問題は、「好き」要素の減少が明らかな点なのだ。

去年は、彼にとってわたしは、

ほしがったクマのぬいぐるみを用意するぐらいには

「かわいいカジュアル」だったと思うのだが、

今のわたしは彼の中で、

「限りなくセフレに近いカジュアル」に降格した。

「なんでもいいからぬいぐるみでもプレゼントしとけ」程度の存在である。

原因は今は問わない。というか問うことに意味を感じないのでしない。

というか思いあたる節がけっこうあるので目をつむる。

ただ、明確な去年からの評価の低下。

これは、わたしの敗北ではないだろうか。

 

 

 

そして、もう一点。

わたしがこの事実を「敗北」と感じてしまっていることが、敗北だと思う。

本命じゃないとあんなに自分に言い聞かせたのに、

やっぱり期待してしまっていたし、

本命じゃないと言い聞かせていても、

わたしを大事にしてほしいと思ってしまったし、

だから、「わたしのことを思って」とはほど遠い

ゼニガメのぬいぐるみをを見たときに、

とてもがっかりした。

 

 

本当は、カジュアルなんて、セフレに毛が生えたようなものだし

プレゼントを用意してくれていただけで、

喜ばしいことなんだと思わなきゃいけないと思う。

 

 

でも、期待した、期待するような気持ちを作ってしまった、

ちょっと好きになってしまったわたしの、完全な敗北です。

 

 

 

 

 

 

 

こんなにわかりやすく、

大切じゃない、

というメッセージが届くプレゼントも珍しい。

ほんと、「好きじゃない人にそれを伝えるためにどうしてもプレゼントをしなきゃいけない時にはこれ!」みたいなセレクションリストがあればぜひ載せてほしい、

ゼニガメのぬいぐるみ。

 

 

 

 

そうか、むしろ彼は、関係を終わらせたくて

ゼニガメをわたしにプレゼントしたのかもしれない。

だとしたら、メイクセンス。

まじ、のぞむところだわ。

 

 

 

 

 

 

せめてこのぬいぐるみが、フシギダネだったら、

「え!わたしいつも最初はフシギダネ選ぶの、なんで知ってるの!?」

って素敵な勘違いもできましたけど。

ゼニガメとか一番選ばないからね。

 

 

 

 

 

まざまざと、カジュアル、もといセフレであることを

思い知らされるかたちとなった

暮れの元気なご挨拶。

 

 

 

リマインドありがとうございます。

といったところでしょうか。

 

 

 

 

2018年も、こういった感じで、

学びなく、成長なく過ぎていきます。

 

 

みなさまの2018年が、良きものであったことを

お祈り申し上げます。