男性の「好き」には種類がある考察。~第七章:ケーススタディ③「本命」っぽいの一件あるんですけど、見てもらってもいいですか~

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さてさて、

ケーススタディその3は

いよいよ「本命」でございます。

 

いやほんとね、

モテない女といたしましては、

「本命」とか

正直ないんじゃない?

都市伝説なんじゃない?

って気持ちが強いんですけど。

 

だってわたし、

見たことないもん。

ツチノコと一緒でしょ。

いるいるってそれっぽく言われてるけど

ほんとはいないんでしょあれ。

 

 

って思ってたんですけど。

よーく探してみたら

一件

あれ、これもしかして?

っていう物件が

ヒットしたんですね。

 

 

自信ないんですけど

ちょっと書いてみてもいいですか?

みんなで検証してみませんか?

 

 

ということで。恐縮ですが。

 

 

 

ケーススタディ③:日本人の年上男性

 

 

 

これはまだわたしが日本でOLしてた時の話ですね。

出会いは、友達の紹介でした。

友達に誘われて飲みに行ったら、彼がいた

みたいなよくあるあれですね。

そして時々、飲み会で顔を合わせるようになったんですね。

最初は、みんなで飲んでる時に、少し話すぐらいの関係で

連絡先とかも知らなかったんですけど

一度、けっこうゆっくり話したことがあって、

その時に連絡先を交換。

メッセージのやりとりを重ねて、食事でもどうですか、となった。

そして、二人でちょっとオシャレなお店にごはんを食べに行きました。

それが初めてのデートですね。

 

 

 

 

・・・やばい。

わたしすごい普通のデートしてる!!!

なんかこのブログではセックスとかワンナイトとか

あられもないことばっかり書いてるけど

普通のデートもしとったんやなー!!!

なんか嬉しい。

 

 

 

そしてね、

彼はなかなか忙しい人で(ちょっと特殊な仕事してて、何か月も旅に出ることがしばしば)、次に二人でデートしたのが、初デートから3か月後ぐらい。

まだお互いのこと全然知らなかったから

まあね、ゆっくりお互いのこと知っていこう

って思ってたんですけど。

恋愛対象になるかどうかとか

そこまで至ってなかった。わたしは。

でもね、

その二回目のデートで

なんと告白されたんですね。

「付き合ってください」と。

 

 

 

 

 

 

えーーー!!!

 

 

 

 

 

 

って言った。

脚色ゼロこのまんま。

 

 

 

えーーー!!!

 

 

 

って言った。

だって、何度も書いてますけど

わたし、モテないんですよ。

ワンナイトとかカジュアルとかはあっても、

ちゃんと恋愛する相手として見られることがほぼない。

男性にちゃんと「付き合いたい」って告白される経験とか

それが初めてだったし。

 

 

お仕事のお話抜きのお食事会と思ってたら

急に契約書出されたもんですから

面喰っちゃって。

アワアワしてたんですね。

そしたらね、

 

「忙しくて会えなかった間も、

(わたしに)彼氏できちゃったらやだなって心配だった」

 

とか言うんですよ。

 

 

 

もうね、信じられなかった。

わたしのこと「好き」だなんて、

この人大丈夫かしら?

とか思ったからね。

なんか真剣に心配した。

 

で、あまりに急展開すぎたもんですから

そしてあまりにまっすぐな気持ちだったもんですから

 

 

ちょっと考えさせてください

 

 

って言ったの。

ね、図々しいわ。

どの口が!どの口が!

 

 

そしたら彼は、

 

「もちろん!こういう風に好きになる人は

3~4年に一度しか現れないから、全然待つよ!」

 

と言ってくれたんです。

これもね、脚色ゼロ。このまんま。

今わたし赤面しながら書いてます。

 

 

 

 

後で聞いたんですけど、この

「こういう風に」

というのは、

「人として」

という意味だったらしいんですね。

彼はなかなかモテる人だったので(一定層からの需要ある系)

そんなにちゃんと「好き」じゃなくても

肉欲目的で付き合うことが多かったと。

 

「〇〇ちゃん(わたし)は違う。

もちろん、ゆくゆくはそういうこともしたいけど

そっちが先じゃないのは、自分でもけっこう珍しいと思う。」

 

と、考え考え話してくれたんですね。

なんだか正直だなあ。

そんな話したら、へたしたら幻滅されちゃうかもしれないのに。

と、わたしは思い、

信用できそうな人だなと思ったんですね。

 

 

 

そして、1か月(!)ほどお返事を待ってもらい

その間も時々一緒に遊んでもらい、

なんだかいい人だなあと思い

結局お付き合いさせて頂くことに。

 

友達に言われて知ったのですが

わたしが「よろしくお願いします」と言った日

彼は帰宅後ツイッターに喜びのつぶやきをしていたそうです。

 

 

そんな話きいてしまうと、ちょっと、

にやける!!!

 

 

実はこのニヤニヤエピソードが、

まだあるんですよ。

聞いて。過去の栄光に浸らせて。

 

 

ちょうどそのころ、クリスマスが近かったので、

プレゼントどうしようかなと考えていて、

何が好きかとかあんまりわからなかったので、

もう直接相談しよう!と

ロマンスゼロな感じで、

クリスマスプレゼントとか、どうする?

わたしちょっと考えてるんだけどー

って話したら

 

「プレゼント考えてくれてたってわかっただけで、

もう90%ぐらいもらっちゃった気分」

 

とか言うんですよ。

ロマンス返し。ずきゅん。

 

 

そして年末には、

 

「〇〇ちゃんのおかげで人生でサイコーの一年になったよ!」

 

 とか言うんですよ。

ずずずきゅん。

 

 

 そこでね、

わたしも!

とかって素直に元気よく言えたら良かったんですけど。

言えなかった。

 

 

 

当時 わたしは彼をあまり大事にできていなかった。

大事にしようとは思っていたんです。

でも、たぶんできていなかった。

 

 

 

 映画を見ようと思ったときも、彼を誘うでもなく一人映画してたし、

週末もそれまでと変わらず友達との約束を入れることが多かった。

当時歯列矯正がしたくて、ダブルワークしてて

その時間ばっかり大事にしてて彼との時間を作ろうとしてなかった。

 

 

 

自分から連絡したいって気持ちも薄かった。

彼からの連絡への返事も遅くなりがちだった。

 

 

 

 

 

彼は優しかったし、ユニークだったし、話ができる人で、

わたしの気持ちも「好き」に傾きつつあった。

このまま一緒にいたら、きっとわたし、

彼のこと好きになるなって、気がしてた。

そこで、こわくなってしまったんです。

 

 

 

 

 

 

例のアメリカ人との関係が終わった時、

わたしがすごく痛感したことは、

自分が何も持っていない、ってことだったんです。

それは、特別な技術とか能力とか、そういうことではなくて、

自分が好きなこと。

暇な時間にしたいと思えること。

そういうものがなかったから、

わたしはアメリカ人の彼にのめりこんだ。

のめりこんでるつもりはなかったし、

当時からそうはならないように気を付けていたんだけど、

うまくいってなかった。

彼との週末を楽しみに、彼との思い出を食べて

退屈な平日を生きてた。

旅先で素敵なものをみたら、彼はこの景色見て何て言うかなと思ったし、

一人で映画を見ている時も、彼はきっとここで笑うな、とか考えながら見た。

彼を中心に、わたしがいた。

 

 

 

だから、彼がいなくなって、

職場にも、あの駅にも、旅先にも、映画館にも、

土日にも、平日にも、今にも、将来にも、ぽっかり穴があいてしまった。

 

彼を軸に生きすぎた。

それは、自分の中で、自分が大事にしたいものがなかったから。

それに気が付いた。

 

 

 

 

だからわたしは、自分がしたいことをすることにしたんです。

旅行、クラブ、読書、勉強、ヨガ、矯正、そのためのダブルワーク。

自分が好きなものを見つける時間。

自分をつくる時間。

 

 

 

 

そんなときに、その彼に出会ってしまったものだから、

まっすぐな気持ちをもらってしまったものだから、

自分の気持ちが急スピードで傾かないように

すごくブレーキ踏んだんだと思う。

せっかく自分ができ始めたのに、ここで「大好きな彼氏」なんてできちゃったら、

同じことが起こる。

わたしは私を放り出して、きっと彼にのめりこむ。

いつ終わるかわからない、すぐ終わるかもしれないものに身をまかせすぎる。

 

 

 

自分を大事にすることを忘れたくなくて、

また誰かによりかかって生きるのが、

そしてその誰かに去られるのが怖くて、

意識的に踏み込まないようにした。

一生懸命、好きになりすぎないようにしてた。

 だから、いつもよりずっと、自分の時間を大事にしてた。

結果、彼をあまり大事にできていなかった。

 

 

 

そんなこんなが入り組んで。

ある日。

 

 

 

いつものように一緒に晩ご飯食べて、お茶してて。

ちょうどそのころわたしは、

日本語教師になるための試験に合格することができて、

もちろんすぐに海外に行くことなんて考えてなかったけど、

いずれ行くこともできるんだなとおもって、ワクワクしていた。

だからその晩、わたしは彼にその話をした。

 

 

「いつか、海外で働いてみたいんだ!」

 

「おー、そうなんだ。」

 

そう言って、彼はお手洗いに立った。

そして戻ってきて、口をひらいた。

 

「俺たちの関係、どう思ってる?」

 

急な質問に面喰いながら、

「え?いい感じになってきたと思うけど。」

と答えると、

 

「そっか。」

 

「え、どうして?」

 

「いや、性的な関係になる前に、友達に戻ることもできるかなと思って」

 

急展開すぎて、彼が、なにを言いたいのかわからず、

わたしは思わずききました。

 

「え?それは、つまり、別れようってこと?」

 

 

「・・・いや、それって俺が決めることなの?〇〇ちゃんの気持ちは?」

 

 

わけのわからぬまま、でもなんだか、

別れたくないって言うのを待たれているというか、

気持ちを試されてるみたいな感じがして、

ムッとなりわたしは答えました。

 

 

「・・・好きになってきてるけど、そんな風に言われて、

嫌だ、別れたくないってすがりつくほどは、まだ好きじゃない。」

 

 

「・・・そっか。」

 

 

そのあと、

会いたいとかも言わないし、自分のことをあまり好きじゃないんだろうなと思っていたという話をきき、

友達に戻ろうと言われたのですが、

一度特別になってしまった人と友達になるの無理なんです。

とお断りをして、わたしたちの関係はおわりました。

 

 

 

その日に別れることになるなんて全然思ってなくて、

でも流れを止めることができなくて。

もしかしたらそれは彼にとっても一緒だったのかもしれません。

わかりませんが、彼は旅先からおみやげにういろうを買ってきてくれてて、

最後にわたしにそれをくれて、

でもわたしはそれを食べる気に少しもなれなくて

ういろうって何か知らなかったからちょっと開けて中身確認して、

羊羹かよ!って、捨ててしまった。

ごめんなさい、ういろう。ういろうに罪はなかったのだけど。

 

 

 

「きいて、ふられた!」

と言ってこの話を友人にすると、ほとんどの人に

「それは、あんたが悪い」

と言われました。

彼は、自分との将来考えてないのかなって不安になって

その話をしたら、あっさり別れ話になって、

挙句の果てには「好きじゃない」とまで言われて、と。

もしそうだったとしたら、たしかに、すみません。

本当のことはわからないけど。

 

 

 

彼との将来を一生懸命考えてたわけではなかった。

でも、お付き合いしてたんだもん、もちろん考えてはいた。

でもね、彼は自由な人で、よく旅もしていたし、

わたしたちは型にはまる必要がないと思っていたの。

わたしが海外に行きたいと本気で思うようになったとしても、

きっと彼となら話し合って、

お互いにとってベストな方法を探りながら一緒にいられると思ったの。

その、彼の、決めつけないところ、話し合えるところ、

その点に関してはとても信頼があった。

だから、彼には話した。

資格の勉強をしていたことも、合格できたことも、

いつか海外で働いてみたいって思ってることも、

家族以外には話してなかった。

いつも一緒にいた友達にも。

 

でも、うまくいかなかった。

 

 

 

彼が本当はどんな気持ちであんなふうに話を始めたのか、

わたしのことをどう思っていたのか、わからない。

 

でも、大事にしてくれていたのかなとは思うんです。

だから、今もちょっと後悔してる。

売り言葉に買い言葉、にしても、付き合ってる相手に対して

「好きじゃない」

なんて言い方は、すべきじゃなかった。

反省してる。

 

 

 

 

 

あぁ、懺悔ブログを書いてしまった。

ちがう、ケーススタディしなきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

彼に関しては、

「性欲」も「モテたい欲」も埋められる人だった。

周りに彼を好きになる、求める女性はいっぱいいたからね。

でもわたしに「好き」といった。「付き合いたい」と。

セックスはあとでいいから、専属契約をしようと。

そして実際、わたしの気持ちがちゃんとない間、手を出してこなかった。

いや、ただ単に、よく知らぬままにわたしと付き合ってみたら

性的魅力が感じられず手も出さずに別れた、

という話かもしれませんが。

ただ、お付き合いのお返事を1か月待ってくれたところからも、

「カジュアル」な「好き」じゃなかったんじゃないかなと。

自分の欲求よりも、相手を尊重するところが

「本命」っぽいなと。

 

 

「付き合いたい」という、独占したい意志、および

その言葉に伴う真剣さ、期待を背負う覚悟を、相手に示すかどうか。

これが「本命」かどうかのカギに、

やっぱりなってくると思うんです。

「セフレ」さん、「カジュアル」さんたちは、やっぱり

真剣な関係になることを求められるのを嫌がりますからね。

もちろん自分からそうなろうという意思表示もしない。

 

 

 

にしても。

どこでそのスイッチが入ったのか、

そのスイッチはちゃんとわたしを知ってて入ったのか、

わからないけど、

こんなクソ女を好きと言って大事にしてくれる人がいたことが

奇跡。

 

 

 

そして、結果として彼がわたしをふって自由にしてくれたから、

ベトナムに来ることができて、今のわたしがいる。

という解釈をすると、大変ありがとうな気持ちになるのです。

 

 

 

という昔取った杵柄を

見せびらかしたかっただけですすいません。

意外と世間ではこれって普通なんですかね。

もうそういう「好き」みたいなのと

縁遠すぎて。

ツチノコとか奇跡とか呼んで

ケーススタディまでしてるわたしなんなんだろう。

なんともチンプな記事になってしまった。

モテなすぎて好意がわからなくなるという。

 

 

 

 

こんなわたしもいつか「本命」様に

お目にかかれるのかしら。

来世あたりで。